ヨーロッパ人が茶を知るようになったのは、16世紀、中国や日本を訪れていたポルトガル人によるものでした。17世紀に入り、世界で権力を広げ始めたオランダは、ジャワのバンタム(現在のジャカルタ)にオランダ東インド会社を設立し、本国のハーグに茶を運ぶようになります。紅茶の原点は、実はアジアが発祥でした。 1717年にオープンした紅茶専門店。それまで女人禁制だったコーヒーハウスに対し、このゴールデンライオンは どんな階級の女性でも出入りができたことから、紅茶を楽しむ習慣が広く英国内に広まるきっかけとなりました。 19世紀後半、紅茶で有名なリプトンは、そのアメリカ的な発想と、新しい販売テクニックで事業を拡大しました。「Directed from the Tea Garden to the Tea Pot(茶園からティーポットへ)」をキャッチコピーに、量り売りをしていた紅茶を小袋に包装することで、 早く、安く、清潔に消費者へ届くシステムを確立、世界にその名を広めました。 1904年夏、アメリカのセントルイスの 万国博覧会でイギリス人の茶商人が発案しました。今では、オーソドックスなアイスティーも当初は邪道とされていた飲み方でしたが、多くの人々の支持を得て、今日に至ります。